Visions/Resist The Undertow

インディアナ出身、メロディック・メタルコアバンドの2012年リリース、デビューEP。
メンバーはツインギター編成の5名。レーベル契約は未だ無しのインディーズバンド。

サウンド的には今流行のスクリーム少なめポストハードコアタイプ。
バンド的にはメタルコアと自称しているしMemphis May FireやKillswitch Engageあたりに影響を受けたらしいが、ハッキリ言ってそこまでメタルコアしていない。が、決してブルータリティやアグレッシブさが足りないと言ってるわけではなく、スクリームパートにはガツンと響くヘヴィさもあるし、それなりにビートダウン的な要素も導入している。ただ、ブルータリティより明らかにメロディアスさが前面に出ている。
メロディック・メタルコアとしてのスタイルはごくオーソドックスで、特にこのバンドならではといった部分はほとんどない。まぁ、この手のジャンルにオリジナリティを求める方がナンセンスなわけで、そうしたものがほとんど望めないジャンルだからこそアレンジ&メロディセンスが問われる。そうした意味では相当にメロディの作り込みが上手いなと感じる。スクリームパートでもブルータル&アグレッシブ一辺倒ではなくしっかりとメロディを立てている上、特にクリーンvoパートでのキャッチーなメロディは耳残りが良い。
ヴォーカル的には圧倒的にノーマル比率が高いのだが、専任のヴォーカリストはクリーン・ヴォーカリストなのだろうか?どう聴いてもスクリーム&ノーマル兼任ではないのだが…。それとも多重録音なのか?

EP全曲、クオリティはインディーズレベルとは思えないほど高い。このバンドならではの部分を探すのは難しいが、単純に高品質なメタルコア/ポストハードコアを聴きたいのであれば買いの一枚と言える。
I The Mighty、House Vs Hurricaneあたりが好きならマストなEPだろう。
メタルコアとして聴くと失敗するので、ポストハードコアと認識して聴いて下さいね。

 

Visions - EP - Resist the Undertow

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