Echoes And Answers/From Atlantis

ロードアイランド出身のメタルコア/スクリーモバンドの、2011年発売6曲入りEP

プロデューサーはThe Plot In YouのLandon Tewersだそうです。

 

直球ど真ん中のメタルコア/スクリーモサウンドですが、クオリティは激高。

楽曲はどれも押し引きの起伏を盛り込んで、疾走するパートもミドルに落とすパートもゴリゴリと重めのサウンドで展開していく。全体的に攻撃性を感じさせる音作りをしている。ギターはダウンチューニング系で、歪んだ音像がアグレッシブさをより際立たせているように思う。

それに対してサビのメロディは"キャッチー"とか"ポップ"とかそういう言葉がそのまま当てはまるメロディ。楽曲によっては叙情的であったり、爽快に歌い上げたりと多彩。スクリームパートとこのサビのメロディの落差がこのバンドの最大の魅力と言える。クリーンvoをフューチャーしたメタルコア/スクリーモバンドは、こうしたスクリームパートとサビのメロディを対比させていく方法論が主体なのだが、このバンドはその方法論を最大限に発展させているように感じる。

クリーンvoはハイトーン系で歌い上げるタイプ。スクリームはメインが低音の吐き捨て型、他にシャウト系も使いこなす。スクリームをスクリームで被せるコーラスがいいね。

シンセも使っているが、ピコリーモ系の使い方じゃないです。We Came As Romansのシンセの使い方に似ているかな、という感じだけどあそこまで大々的には導入していない。

 

2曲目のChengesで悶絶・卒倒。

イントロでデスコアかと思うほどアグレッシブにスタートさせて、そこからヘヴィでブルータルなスクリームパートでミドルに落とす。…と思ったら、意表をつくサビのメロディに悶絶!

スリリングに盛り上げていくシンセの使い方も最高ですね。

この曲は、個人的に2011年の10本指に入る名曲。

 

4曲目のObliviousも大好きな1曲。

イントロは荘厳なピアノからスタートして、その後はメロディック・メタルなメロディを伴って進行していくんだけど、またもや意表をつくサビメロで爆死。このバンド、サビに突入するタイミングも読みづらい上に、メロディがスクリームパートからは考えられないほどポップでキャッチー。この曲のサビメロは若干のメランコリーを帯びて歌いあげるタイプのもの。

 

曲のバリエーションが少ないかなと感じる部分はあるものの、センスを感じる楽曲を創り上げているように思う。あとはもう少し手を広げないとフルアルバムは厳しくなるかなぁ。

音楽性はThe Plot In Youの中途半端さを解消してセンス良くまとめた感じ。We Came As Romansをもう少しハードにしたサウンドとも言える。特にWe Came As Romansが好きなら上記2曲は十分に楽しめるんじゃないかと思う。ほかは若干微妙かもしれんが(笑。

 

From Atlantis - EP - Echoes And Answers

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