Echoes Of The Fallen/Anterior

英国産メタルコア/メロディック・デスメタルバンドの2011年リリース2ndアルバム。

アルバムリリース前の時点でThe Black Dahlia Murder等とライブを経験。その後、Myspaceで音源をアップしたところ記録的な試聴数を集め、それがMetal Blade Recordsの知るところとなり契約に至る。

1stアルバムは2007年にリリース。ネオクラシカルなギターをフューチャーした叙情系メロディック・メタルコアの名盤と言えるだろう。ま、ぶっちゃけて言うとメタルコアじゃないんですけどね(笑。メタルコアやろうとしたんだろうけど、ブレイクダウンを取り入れたメロディック・メタルになってたね、あれは。味付けを間違えた料理だったけど結果オーライ…どころか絶品料理に仕上がっちゃった、みたいな感じかな。

 

そして1stから4年以上の間隔をあけた待望の2nd。

基本的な姿勢は1stと変わらず、メロディック・メタルにメタルコア要素を少々取り入れた叙情系メロディック・メタルコア。ただ、本作では"メロディック"という部分が前作以上に増量され、それはもはや"クサい"と表現してもいいようなメロディとなっている。ここまでクサくやられるとメタルコアとしての今風なモダンさはものの見事に破壊され、モダンなメロディック・デスメタルと言ってもいいような作風と言えるだろう。

実際、メタルコア/ハードコア系のビート感は見当たらないし、ブレイクダウンと呼べる要素も存在しない。そもそもメタリックなリフはそれなりに目立つもののリード主体の音楽性だしね。このバンドがモダンメロデス系のバンドだと認識している人は、きっとブレイクダウン/モッシュパートらしき部分に気づかないまま聴いてしまうだろうな。それくらい展開面での起伏を表現する一要素として楽曲内に融合している。

音楽性で言えば元Mendeedのギタリストが加入しているくらいなので、Mendeedに"コア"っぽい要素を入れただけ。Mendeedもメタルコアとして認識していいのか迷うのと同じくらいこのバンドも迷う。

何はなくとも、このバンドの"ウリ"はクサメロフレーズをこれでもか!とバンバン放射するギターでしょう。弾きまくりとまではいかない適度に弾きまくる(?)ギタープレイは正統派メタルの趣を感じさせる流麗で叙情的なもの。ギターソロも毎曲長めに投入され、ギターオリエンテッドな作風がこのバンドの持ち味。

ヴォーカルは1stから一貫してグロウルオンリー。

 

Blood In The Throne Room

最初からバカっぽくギターが弾きまくる。それだけじゃなく途中途中でソロを絡めつつ、それだけじゃ足りないと言わんばかりに中盤過ぎから1分以上に渡って弾きまくる姿はマイワールドに入り過ぎ(笑

 

Venomous

Mendeedですね、これ。

ファストに突っ走る楽曲で、ギターリフの刻み方もリードのメロディもラウド系のメロディック・メタル。1分45秒過ぎから延々と3分過ぎまでギターソロを含む間奏というのはやり過ぎ感アリアリだけど好き♪

 

Mendeedが好きだった人は即買いのオススメ盤。

メロデスならArch Enemyが好きならこのギターサウンドに惚れること確実。

メタルコア&メロデスファンのどちらにも満足できるクオリティを持っていますね。

 

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