The Caitiff Choir/It Dies Today

アメリカ出身、2004年(国内盤は2005年)発売の1st。
ジャンル分けがめんどっちいのでエクストリーム・メタルに分類するが、いわゆるデス系のスクリームvoにエモーショナルなクリーンvoを掛け合わせたメタルコアちっくな音楽性のバンドだ。
1stではあるが、2002年に6曲入りEPでデビューしている。
そのEPの時点からこのアルバムまで音楽性に大きな変化があるわけではないが、音楽的な凶暴性を若干抑えつつクリーンvoを大増量している。ちなみに、この時点で20歳そこそこのガキんちょだ。

まず、voが異様にデスメタルちっくでイイ。なのにクリーンvoは気怠い系のエモーショナルさ。このギャップがたまらないんだよね。
音楽性はデビューEPでの路線を引き継いだニュースクール・ハードコアっぽい凶暴性を押し出した楽曲と、クリーンvoメインでデスvoを掛け合わせたメタルコアちっくな楽曲とに分かれる。
どちらもかなりいい出来で、けっこう楽しいバンドだ。

一番好きな曲は、メタルコア路線のMarigold

メインのvoはクリーンの方で、デス声はアクセントとしてブリッジあたりに使ったりしている。それがかえって好感持てる。
デス声のブリッジからキャッチーなクリーンvoを使ったサビメロへの移り変わりがいいんだよね。ギャップがあって。

 

同じくメタルコア寄りなThe Radianceも好きだ。

こちらもメインはクリーンvoの方。というか、ほぼ全て(笑。
たまに、バックで喚いてたり、一部でガナったりしてる。
テンポダウンするサビメロが少し残念ではあるのだが、それでもイントロは絶好調な感じでイイし、何よりラストの疾走が大好き。

 

ハードコア寄りだとA Threnody For Modern Romance

イントロから重めのリフで始まって、voのメインもデス声。
まぁ、お約束のようにクリーンvoのサビメロを持つ曲なのだが、そのサビがテンポダウンしないで疾走したままなのがイイ。
けっこうキャッチーなサビを書くのが上手いバンドらしい。
ちなみにFinal Fantasy VII Advent Childrenとのコラボ(o^∇^o)

 

全体的に見て、ハードコア系一辺倒でもなくエモというかそっち方面一辺倒にならなかったので非常に楽しめる1枚に仕上がってる。きっとどっちかに偏ってたらこんなに愛聴盤にはならなかったと思う。

2ndアルバムは普通にメタルコアだったけど、もともといいメロディを書けるバンドだったので、2ndもかなりの愛聴盤。

 

2008.06.19初出

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