Empty As The Day/Black Like Vengeance

オーストラリア出身のメロディック・デスメタル・バンド。2007年1st。
メタルコアっぽい部分もあるにはあるんだが、限りなくメロディック・ デスメタルに近い。影響を受けたバンドとして、北欧メロデス勢から本場アメリカのメタルコア勢、Iron Maidenなどの王道HM勢、果てはWhitesnakeなんていうHR勢まで挙げているという無節操ぶり。その中で特に何に似ているかと言われれば Shadows FallやUnearthかなぁという感じだが、それ以上に路線的には同郷のI Killed The Prom Queenと似てる気がするんだけどなぁ。

音楽性では、ブルータルなメロディに極悪デスvo&転調してクリーンvoの伸びやかなサビというパターン。オーストラリアのバンドはアメリカ勢以上にブルータルなパートはよりブルータルに、伸びやかで爽快なパートはより爽快に…と、その対比を強調するバンドが多いが、このBlack Like Vengeanceも正にそれ…と言っても、I Killed The Prom Queenほどではないが。
その分、テクニカル系な感じのするリフワークもあったりして面白い。

さて、このバンド、voが女性なのです。

かなり極悪なデスvoを発します。Movieとか観るとその恰幅の良さで『なるほどなぁ』と納得なのですが、とても女性とは思えない…それどころか、これだけブルータルなデスvoは一般的に見てもなかなか出会うことは出来ませんね。ヴィジュアル的には微妙なんですが(笑。

2曲目のOf Sundered Spirits

イントロから本編に至るまでメロデスを意識してること間違い無し。
極悪デスvoを炸裂させ、ブラストも織り交ぜながら疾走・爆走。サビでは女性クリーンvoを使用しているが、これがクサメロだったり甘くなったりするわけじゃなく。あくまでも重く・激しく。

サビ後の疾走感も絶妙だ。
中盤過ぎのギター・ソロが凄くカッコイイのもポイント。
HMVとかでも¥1500くらいで買えるアルバムなので、この曲だけで購入しても全く後悔しないと思えるほどの名曲なんだがなぁ。

 

7曲目のDissemination
これも疾走感が気持ちいい曲。もちろんブラストも搭載♪
こういう曲を聴くと、根はメロデスなんだなぁと感じる。
サビの妖しいvoメロディも面白い。

8曲目のAsleep At Awake

注)Movieの女性とバンドの女性voは何の関係もありません(笑。
イントロから前のめりに爆走して、途中からリズムとメロディの疾走感が調和されていくという面白いパターンの曲だ。曲的にはI Killed The Prom Queenに最も近いかもしれない。
あっ、Deadlockなんかが近いかもしれん。
このバンド、ギターソロがかなり気持ちいいんだよね。

keyなど使わない男らしいメロデスを聴かせてくれるのが最大のポイント。クサメロや甘メロに頼らず、それでいてしっかりメロディアスなのもイイ。
Light This Cityよりも遥かにパワフルだしブルータル。Deadlockを一人のvoがやってるような感じで、自らのvoを"Throat"と称してるあたり、メロデスの元祖Edge Of Sanityを彷彿とさせる精神性も感じられて嬉しい(本人達が意識してるかどうかは不明)。

とりあえず、バンドのマイスペ → Black Like Vengeance

 

2009.02.03初出

 

Empty As the Day - Black Like Vengeance

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