オーストラリアのウロンゴンという街の出身らしいこのバンド。
myspaceのプロフィールを見ると「アマチュア」。
やっている音楽はメタルコアで、それ以上でもそれ以下でもない。が、「これでアマチュアって、どんだけだよ!」というくらいクオリティは高い。演奏もヴォーカルも実に堂々としたもので、作曲センスもアマチュアレベルを遥かに超えてる。
発売されたのかデモなのか不明ながら、8曲入りのEP「To The Depths」が現在のところ耳にすることのできる唯一の音源。実はこのEP、彼らの公式Facebookにて無料配布しています。
Facebookのアカウントを持っていれば入手可能です!
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…と、本来…というかmyspace等の情報では今年あたりにアルバムが発売されるらしいが、インディーズとして細々となのか、メジャー配給でドカンとなのかは不明。いや、とりあえずさ、ItunesでもAmazonでもいいからネット配信販売するとかしようよ。
というわけで、遠く地球の反対側から猛烈プッシュする意味でデモEP?のTo The Depthsをレビューしてみようと思う。
1曲目はIntroの名の通りなのでスルー。
で、本編の2曲目Here's Looking At You Kid
イントロはユルいスクリーモ系を思わせながら、voが入るといかにもオージー系のメタルコアという感じの男臭さ。I Killed The Prom Queenもそうだったが、スクリームの声質が低音のかすれた声というのはオーストラリアの特徴なのだろうか?
スクリームで疾走するパートは幾分単調とも言えるが、中盤からのブレイクダウンと疾走パート、それに続く魅惑のクリーンvoパートの連携プレイは悶絶必至のカッコ良さ。
3曲目のShe Loves Me,She Loves Me Not
ストレートなメタルコア曲。いきなりクリーンvoで入るのでスクリーモっぽいけど。その後はスクリーム多め。途中からの疾走感とクリーンvoのパートのユルさが何とも言えない。
で、アルバム1・2を争う良曲の4曲目Hope Is Onley Skin Deep
絶叫からの入りで気合い注入。その後も期待を裏切りません!
I Killed The Prom Queen直径とも言えるメタルコア曲だが、クリーンvoパートはスクリーモ系の心地良さを持っている。やっぱりこのクリーンvoは俺の好みだ。いやスクリームも好きだが。
前半のスクリームを伴った疾走はデスコアっぽく、そこからクリーンvoのパートやGソロではロック調に展開。後半にまとめてブレイクダウンというのはちょっとだれるが…
次の1000 Milesはカバー曲
いい感じでスクリームしてます(笑)
いや、ホント、良質のカバーだと思いますよ。
6曲目What Shall We Die Forは4曲目と甲乙つけがたい良曲
このデスコアっぽさがカッコイイ!
で、クリーンvoのパートはロック調に転調する落差がクセになる。
これがホントにアマチュアのセンスか?というくらいのクオリティ激高楽曲。
7曲目Hold Your Tongue
メロデス(笑)
もう、いきなり極悪低音デスヴォイスからスタート。そこから徐々にメタルコア方面に体勢を持ち直してクリーンvoのかけ声を絡ませて、サビではクリーンvoで歌い上げる…。なんじゃ、その展開は?という摩訶不思議な楽曲。いや、マジですげぇよNever See Tomorrow
4・6・7曲目はヘビロテ確実ですね。
ラスト、8曲目のTo The Depths
EPのタイトルソングですが、いきなり叙情的にスタートです。
しばらくの間はミドルテンポで重めに進行するんですが、そこはもちろんNever See Tomorrowなので、怒濤の疾走が待ち構えてますよ。ホント、疾走するパートやブレイクダウン、歌い上げるクリーンvoのパートが実にバランスいいのがこのバンドの持ち味でしょうね。
というわけで、全8曲。
なにこの作曲センス!?
音楽的にはメタルコアで間違いないのだが、デスコアっぽい部分を絡めたり、低音のスクリーム…というかデスヴォイスとも言える極悪声、歌い上げるクリーンvoのパートなどは同郷のIKTPQの影響が多大だけど、それにとどまらないスクリーモからの影響やオルタネイティブ・ロック系からの影響など、多彩なジャンルから吸収したエッセンスを楽曲に反映させるセンスはIKTPQ以上。
今年にアルバムが発表されるらしいので、ぜひ日本で発売を!
さあ、みんなの声援でNever See Tomorrowを持ち上げて、メジャーデビュー→日本発売を実現させようではありませんか!