アメリカ出身のメタルコア・バンドが2006年に発表した3rd。
すでに知名度も高く今さらここでレビューするのも遅い上に、2008年には4thアルバムも発売されているが、バンド史上の最高傑作はこの3rdだと信じて疑わないのでレビュー(笑。
ジャンル的にはガチなメタルコア。それ以上でもそれ以下でもないんだが、楽曲の質は非常に高い。
ガツガツと刻まれるリフとエモーショナルなサビの構成というメタルコアの教科書的作品。別に新たなアイデアが投入されてるというのは特にないが、そんな事は特に大きな問題だとは思えない。
恐らく、これがダメならメタルコアは全般ダメであろう名作。
1曲目のThis Calling
いきなり息を吸い込んで爆裂シャウトからスタート。
1曲目からこれを聴かされたら誰もがのめり込むこと間違い無しだ。
基本はザクザク系のリフとパワフルなツーバスの上に低音系のスクリームvo。
サビではエモなvoとメロディ。
ギターソロの部分なんかも叙情的な感じがあって良い。
ちなみにSaw3のエンディングテーマです。
2曲目のNot Alone
こちらは、グルーヴィなリフを持ったスクリーム・パートがかなり特徴的。
個人的にアルバム中一番のお気に入り。
エモなサビながら、気持ちいい疾走感。
この気持ちのいいサビメロが頭から離れない…
7曲目なのにSix
Not Aloneと1・2を争うお気に入り。
かなり普通のメタルチックにスタートするが、voのキレたシャウトがここでも聴ける。
イントロの格好良さでは1番だな。
楽曲的にかなりキャッチー。
中間部の静かなパートがいいアクセントになっている。
9曲目のThe Air That I Breatheは普通にメタル。
イントロからすでにオーセンティックなメタルフレーズ。
たぶん、楽曲中一番ギターの目立ってる曲。
サビメロはもちろんキャッチー。
全体的に、ギターもドラムも常に攻撃的。
ギターは時にスラッシーであったり、オーセンティックなメタル的リフなんかもかましたりと、かなり大活躍。メタルコア系にしてはギターソロも搭載していたりするのはポイント高い。
メタルコアを初めて聴く人はもちろん、メタルコアに否定的な王道メタルファンにも聴いて欲しいメタルコア名盤中の名盤。スクリームvoもこの手のバンドとしては聴きやすいシャウト系だし。
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2008.03.14初出(2009.03.31改訂)