Metrics/Honour Crest

アメリカのシンセコア/メタルコアバンドの2012年リリース、デビューアルバム。
バンド結成が2009年、2010年にEPをリリースして以来の待望の1stアルバム。
一応ローカルながらもIndianola Recordsというレーベルに所属している。

サウンド的にはシンセを強めに盛り込んだメタルコア/メタリック・スクリーモで、音色的にはピコったところがありながらもAttack Attack!系チャラさはあまり感じないのが特徴。一応はツインギター編成ながらも、ギタリストの片方はシンセのプログラミングも兼ねている。そういう意味ではギターサウンドとシンセ音が程よくミックスされていて、軽やかさとアグレッシブさのバランスが非常に良い。実際、シンセを抜いたバックのサウンドは相当に骨太なメタルコアであって、方向性としてはCasino Madridが最も近いと思われる。
メタルコアとしてはオーソドックスにファストな疾走パートから強烈に落とすブレイクダウンもフューチャーしているし、キャッチーな歌メロパートも盛り込んで聴き応えは十分。アグレッシブで、ブルータリティもそれなりに感じる。そこにシンセサウンドをコーティングしているので内容的には盛りだくさんの印象だ。
ギターのフレーズもシンセのサウンドもセンス良くまとめられており、ローカルなインディーズバンドとは思えないほどクオリティは高い。このままRise Recordsあたりでラインナップされていてほ見劣りしないような完成度と言っていい。この系統の本年デビュー組では、Crown The Empireを超えるかもしれない逸材。
ヴォーカル的にはスクリームが喚き散らしタイプなので好き嫌いは分かれると思うが、声質的にはそれほどクセがあるわけではないので気にならないかも。ノーマルvoは至って普通の伸びやかな声質だ。

前述のCasino Madrid、Crown The EmpireとHeliaあたりは同系統なのでマスト盤。他、We Came As RomansやAbandon All Shipsといったところのファン層にもアピールできるようなアルバムだ。
惜しむらくは、アルバムにしては8曲…途中にInterludeを挟むので実質7曲入りという少なさ。

 

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