Masked/Machinemade God

ドイツ産メタルコア・バンド(?)の2007年発売2nd。
Metal Blade所属なのでクオリティは折り紙つきです。

ドイツ産のメタルコアと言えばCalibanとHeaven Shall Burnが真っ先に名前が挙がるところだが、ドイツというお国柄なのか突進系の要素を含んだかなり重めのメタルコアをやってたりするわけだ。
まぁ、1stの頃のこのバンドもそうした路線だった。しかし本作でそうした路線から外れて、北欧…スウェーデン系のバンドが新世代メロディック・デスメタルをやってるような音楽性になった。
何だか分かりづらい説明になってるな(いつものことだけど)。
Still Remainsの北欧っぽさとKillswitch Engageのモダンさ、それにCalibanの突進力を合わせてスウェディッシュ・デスメタル風に仕上げた感じだ。
余計、分かりづれぇよ!
ちなみにvoは、吐き捨てデス声とクリーンvoの組み合わせ。

 

このアルバムで1曲を選ぶとしたら、2曲目のWith You

イントロからスラッシーなリフでアメリカンなメタルコアを思わせながら、基本軽めなデスラッシュ風に進みながら、クリーンvoパートで挿入されるメロディはメロウなヨーロピアン系。
サビがメロウになるのはもちろんなのだが、それがどんどんメロウになっていく。

特に2分30秒過ぎのメロディはかなりヤバイ。

 

8曲目のEndlesslyもいいね。

イントロから重めのリフを持ったミドルテンポで展開。
こういう曲を聴くと、こいつらのベースはスラッシュ系なんだろうな、と思う。ジャーマン・スラッシュ+キャッチーなサビって感じ。
この曲のサビの切なさもかなりヤバめだ。

 

ラスト12曲目、その名もMelancholy

正に名は体を表すの如く、メランコリックなメロディ炸裂。
この辺りはStill Remainsをもっとメロディアスにしたような感じ。
イントロで物悲し気なのでこのまま行くのかと思いきや、voが入ると同時に軽く疾走。でもメロディは叙情的な雰囲気を振りまく。
メタルコア系お約束のメロウなサビなのだが、これがまた切ないメロディで、これをエンディングに持ってきたのは大正解だと思う。

その他の曲は基本的に1stタイプの楽曲で、何ににているかと言われれば間違いなくCalibanだし、そのまんまと言ってもいい。それでも曲のクオリティは間違いなく高い。特にサビのメロウさはそのCalibanの上を行くんじゃないかというくらいだ。

 

とにかく、With Youだけでも聴いてほしいね。
キラーチューンとは正にこの曲のようなことを言う!

 

2008.08.26初出

Masked - Machinemade God

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