アメリカはカリフォルニア出身のメタルコア・バンド、2009年発売3rd。
先頃に紹介したBurden Of A Dayと同じRise Records所属なんですが、スクリーモ系レーベルと見られているRiseの中にあって音楽性はメタルコアそのもの。さぞかし所属レーベルの中では肩身が狭いんじゃないか?(笑。
Riseだからスクリーモ系だと思ってスルーした人もいるかも。
ちなみに、久々に国内盤の発売されているアルバムです。
1stでRise所属ということが頭から吹き飛んでしまうような直球メタルコアをぶちかました彼ら。2ndも同様にメタルコアそのものの内容。どちらも俺好みのサウンドで新作を待ちこがれていたのだが、本作では前作までの内容より若干マイルドになり(ネガティブな意味ではなく)、よりメロディアスになったと言える。それでもRise所属の中では最もメタルコア寄りだろう(笑。
アグレッシブな作風はそのままに、前2作と比較して楽曲に纏まりが感じられ、より聴きやすくなった印象。voはスクリームの比重が圧倒的に高く、時には低音のグロウルも交える。クリーンvoを導入しない楽曲もある。
ジャケットのギターネックが表す通りのギターオリエンテッドなサウンドが持ち味。ツインGという構成を存分に生かした激しいリフとキャッチーでエモーショナルなメロディは、メタルコアの中でもポイントが高いと思う。
4曲目のBailar
これがCatherineとして本線の楽曲じゃないだろうか。
ちょっと乾いた感じのサウンドの中に、うねるようなメロディと強烈なブレイクダウン。もちろん、エモーショナルなギターも満載。
メタルコア直球勝負で、この曲ではクリーンvoの導入はしていない。
8曲目のタイトルトラック、Inside Out
いきなり前のめりの突進スタイルでスタート。
メタリックなフレーズというよりアメリカン・ハードロック的なフレーズを多用するのがこのバンドの持ち味で、それはこの曲でも生かされている。
サビではクリーンvoが導入されているがエモっぽい感じでは導入せず、あくまでもメロディアスな方向に振るためのクリーン導入という感じだ。
ギターのエモーショナルなプレイが堪能できる楽曲でもある。
9曲目のTurbulence
イントロのちょっとエモーショナルなメロディを引きずって本編に突入。
この曲はちょっと面白くて、イントロ から先は疾走パートでいきなりクリーンのサビへ突入するのだが、そのサビの後はブレイクダウンして、それが終わって疾走パート→サビかと思いきや、一気にテンポアップしてサビに突入。なので、サビ前のブリッジに相当するような部分がない楽曲。
そのサビがクセになっちゃうようなメロディなんだよね。
I Killed The Prom Queenが好きなら聴いてみるべきアルバムだ。
マイルドになったとは言ってもそれは1stや2ndと比較しての話で、確かに疾走パートの組み立て方にスクリーモっぽい部分は見えるのだが、スクリーモとし てはメタリック度が高すぎる上、演奏自体のハードさはメタルコアの中に放り込んでも相当にハードでアグレッシブだ。日本のレーベルではメタリックスクリー モと呼ばれたりしてるが、まぁどうでもいい話ではある(笑。
ちなみに、このバンドは1st~3rd、どれを買ってもハズレは無いです。