Consequences/Avenue Of Heroes

イタリア出身、メタルコアバンドが2012年にリリースしたデビューアルバム。
Hopes Die Lastが所属するThis Is Core Music所属。

サウンド的な基本スタイルはメタルコアで、それはバンド自身が自称している通り。メタルコア的なスクリームパートは奇を衒った部分はどこにもなく、オーソドックスなメロディック・メタルコアと言える。同レーベルのHopes Die Lastよりはしっかりとメタルコアしてる。系統で言うなら、August Burns Redあたりに近い。"スクリームパートだけ"を取り出して見ると、確かにメロディアスではあるしあちらこちらにキラリと光るフレーズも入れ込んでいるが、圧倒的な"何か"がそこに見られるかと聞かれると若干疑問が残る。
このバンドの場合、圧倒的な輝きを放っているのはノーマルvoパートだ。
ノーマルvoパートでエモく変化させたりポップでキャッチーなメロディを盛り込むのなら、他の多くのメタルコアバンドがやっていることだ。圧倒的と表現しているのは、ガッチリとしたメタルコアを表現するスクリームパートから、メロウで叙情性の高いメロディを持つノーマルvoパートへの強烈な落とし込み。それまでアグレッシブに疾走させていたかと思えば、ノーマルvoパートでスローに落とす。同郷のTastersほど落差は激しくないものの、表現方法としてはかなり近いように思う。ノーマルのヴォーカルスタイルは、メタルコア/スクリーモ界隈で多く見られるハイトーン系のエモヴォーカルではなく、中音域を生かしたスタイル。
ごく一部でシンセは使われているものの、メロディは完全にギターが作り出している。ちなみに、ツインギター編成で、ギターの片方はノーマルvoも兼任している…とFacebookでは書かれているのだが、誰がどう見てもノーマルvoはドラマーが兼任してるよね(笑。ヴォーカリストはスクリーム専任。
アグレッシブなメタルコアを基本として、そこにメロウなノーマルvoパートを加えるという音楽性を見ると、一番近い位置にいるのはBury Tomorrowだろう。ノーマルvoの声質も見事にカブっている。

ヨーロッパでは注目も高く、すでにブレイクの兆しも見せているそう。
確かに、このクオリティなら当然とも言えるかな。
かなり良質なバンドなので、メロディック・メタルコアファンなら必ず聴いておくべき。
特に"Underwater"は、今年のトップクラスの良曲ですから。

 

Consequences - Avenue Of Heroes

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