さて、昨年に引き続き、今年もメタルコア大賞の発表です。
"メタルコア"と堂々と銘打ちながら、デスコアだろうとスクリーモだろうと、果てはポストハードコアやもしかしたらメロデスなんじゃないかというようなものまで含んだいい加減さが特徴です。
広義のメタルコアの括りに入るバンドの音源は相当に聴いたと思うんですけどね、それでも経済力の関係でスルーした音源は相当にありますね。特に昨年は、ガチなハードコアやエモいのやメロデス系はほとんど手を出しませんでした。YouTube&Facebookってやっぱり便利だよね。
そんなわけで、手持ちの音源からの個人的ベスト選出です(当たり前ww)。
まずは、2012年度アルバム10選の発表です!
2012年度…というか、メタルコア/メロディック・ハードコア史上に残る傑作。メロディアスなのは言うに及ばず、攻撃性、叙情性とどれをとっても非の打ち所なし。これでデビュー作、更にはローカルなインディーズバンドだというのだから驚異。傑作アルバムリリース直後の解散が惜しまれてならない…
ピアノ音を使わせたらメタルコア/ポストハードコア界随一といわれる彼らのセルフタイトル作だけあって、文句なしにIFAF史上最高の完成度。アグレッシブさとメランコリーの加減が絶妙すぎる。
アグレッションとメランコリーの対比が美しく、中でも柔らかで凛とした透明感を感じるシンフォニックパートが素晴らしい。2010年リリースのEPで膨らみまくった期待を遥かに超越する傑作だ。
前作でのモヤモヤ感を吹き飛ばす快作で、この完成度には俺もビックリしたわ(笑)。これぞThe Sorrow節とも言えるスラッシーなメタルコアサウンド。もちろんKsEばりのメロディアスさも健在。
イタリアのインディーズレベルって、どんだけ高いんだよ! 近年稀に見るほどギターが活躍してるメロディック・メタルコアです。ギターソロ入りです。Christina Aguileraのカバーは2012年のカバー大賞。
このバンドの化けっぷりが2012年最大の衝撃。"メランコリック・デスコア"とでも呼ぶべき独自の世界観を作り上げた快作。"The Core Of My Existence"のためだけに買っても何のソンも無い傑作盤。
ポストハードコア寄りのメロディック・メタルコアで、専任のシンセ奏者が在籍している割にはギターの活躍度が高いのは好印象。自主制作盤でプロデューサーがCameron Mizellとか、すげー!
安定のBury Tomorrowクオリティ。よりメインストリームなメタルコア然としたのだが、ノーマルvoパートの作り込みはしっかりと前作を超えてきた。叙情的なメロディが大量に押し寄せてくる良作。
エレクトロコア/トランスとしての方面ばかり注目&評価されがちな彼らだが、実はポストハードコア的なシンプルさをもった楽曲の方が完成度も高く魅力的だったりする。"Miles"とか"Forever... At All"あたりね。
力強くヘヴィなミドルパートを主体に時折の疾走パート、そこに高音&低音のスクリームとノーマルvoを絡めて、ところどころでシンフォニックなアレンジを導入。微妙なEPから超進化を果たした。
両バンド共に、ベラルーシから現れた超新星!
上記10選のレベルには若干至りませんでしたが、そのクオリティは世界基準クラス。
このクオリティでアルバム全曲をフリーで配布しているということで特別賞としました。
ベラルーシ、侮れねー!