オーストラリアのメロディック・デスメタルバンドの2012年発表1stフル。
バンドとはいうものの、どうやらメンバーはMarty Warrenというドラマーただ一人。他の楽器パートはおそらくヘルプというかサポートメンバーじゃないかと思う。一応、ツインギター編成で、keyが存在、ヴォーカルはグロウル一本なので6人編成なのかな。もちろんそんな状態なのでレコード会社との契約はまだ無い。ただ、自主制作盤という形でAmazon MP3でダウンロード可能なので購入のハードルはかなり低い。
音楽性は6th以降のDark Tranquillityとか初期~中期In Flamesタイプのメロディック・デスメタルがベースになっている。全体的にはBefore The Dawnにも近い感じ。そういうわけなので爆走するような楽曲は全く無く、ちょっと疾走するミドルテンポの楽曲が中心。ここ最近はモダン・メロデス勢やメタルコア系のメロデスが幅を利かせているが、そういった要素は全くない北欧型の純メロデスと言って良い。
特徴というかアピールポイントといえるのは、ここ最近ではロシアとかウクライナといった東欧系のバンドでしか見られなくなったクサメロが大盛りである点だ。叙情性豊かとかいったレベルではなく、全編がクサメロぶちまけ状態。新人でこれだけのクサメロフューチャー型メロデスをやるのはホントに稀だと思う。
このアルバムがDark Tranquillityの新譜だと言ってもみんな信じちゃうんじゃないかな。
1曲目の"Sweet Tragedy"
Dark TranquillityとBefore The Dawnが合体したようなメロディック・デスメタル。この人、メロデスの何たるかをしっかりと勉強したみたいですね。若干のモダンさはあるものの、キッチリとメロデスしてます。メランコリーなメロディが全編を支配。中盤で絡めてくるシンセも叙情性を盛り上げて良い感じです。
6曲目の"Traitors Smile"
これもメランコリックな楽曲。リフとかはDark Tranquillityそのまんまだし、楽曲の展開とかはBefore The Dawnそのもの。悪い意味ではなく、良い意味で先人達の良い部分を吸収して仕上げてる感じ。
Dark TranquillityやBefore The Dawn、Insomniumあたりが好きなら完全にマスト。
北欧系、特にスウェディッシュ系のメロデスの良盤を探している人に是非聴いてほしいアルバムだ。