Dead Fantasia/Followbane

京都出身、メロディック・デスメタル・バンドの2006年発売2nd。
別にジャパメタをスルーしてるつもりは無いんだが、視線がいつも外向き(洋楽)になっていて、内向き(邦楽)に目が行ってない。

音楽性はシンフォニック系のメロデスなのだろうが、その泣きっぷりというかクサメロ的味わいは、笑えるほどに感動出来る。
1stも系統は同じ…というか、笑えるクサさは2nd以上だった。
ある意味、ごった煮的にあらゆるクサメロ要素を導入。世界的に見てこの音楽性で通用するかと聞かれれば、間違いなくNOだと思う。
しかし、このバンドにはこの道を極めてもらいたいね。どうせ極めるのなら1st方面のシンフォ系・耽美メロデスがいいと思うけど。

 

本作の聴き所は、この2曲目のThe Hollow Wingsに尽きる。
こういう曲こそ真のキラーチューンというわけだな。
イントロのクサさはアニメ的なノリながらも、それを爆走メロデスとして纏め上げちゃうんだから、感動するなという方が無理。
実際、このイントロで卒倒する人が多数だと思う。
今時、Rhapsody Of Fireでもここまでは演らんぞ(褒めてます)。
Dragonlandがメロデスやってるような感じだ。

 

他の曲に関しては、豪華なオマケと言ってもいい。
4・5・6曲目あたりのクサさも捨て難いし、良い曲なことは確かだ。
でも、いかんせん2曲目が凄すぎる。

6曲目のThat's Way I'm A Berserkerなんて、もし2曲目The Hollow Wingsが無かったら名曲に認定しても良かったくらいの楽曲だ。
ノリとしてはヴァイキングっぽい勇壮な感じだ。
まぁ、"シンフォニック・エピック・デスメタル"と称してるくらいだから、これがバンドにとっての本線なのかもしれない。

Blood Stain Childはもはや世界レベルのオリジナリティ溢れる音楽性を確立してると思うが、ハッキリ言ってFollowbaneはそこまでとは思えない。そもそも、どっかで聴いたようなメロディが満載だ。
しかし、こういう音楽性は大好きなので個人的には問題無しだ。

The Hollow Wingsの1曲だけで買う価値ありの名盤だ。

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