ポーランド出身のメロデス・バンド、2008年発売1stフル。
1stとは言っても、Archeonが改名したバンドだ。
Archeonと言えば、フィンランド産キラデス…いわゆる初期CoBタイプのメロデス・バンドで、CoBがゴミ捨て場に放置して廃れたキラデス看板をポーランドに持ち帰ってリサイクルしてくれた"仏"のような人達だった。
それが何故改名することになったのかは不明だが、世間一般的には改名するということは音楽性も変化していると受け止められているわけです。
もちろん、このバンドも例に漏れず音楽性が変化していました。
初期CoBタイプから中期CoBタイプへ(爆。
中期と言えば、あの世間的には名作の誉れ高いHate Crew Deathroll。
メロデス臭を多分に残しながらモダンヘヴィネスの領域に足を踏み入れ、その後のメロデスというジャンルの路線を決定づけたあの作品に激似!
いやぁ、とことんCoBに惚れ込んでいるバンドなんだなぁ、と(笑。
Archeon時代と違ってKey導入はほとんど無く、ギターオリエンテッドな作風となっている。Archeonのアルバムでもギターの気持ち良さは格別だったので、こうしたスタイルの変化は俺としても望むところではある。
以前はkeyによってシンフォニックな雰囲気を醸し出していたが、今回のアルバムではギターがクラシカルなフレーズを多用してネオクラ・メロデスっぽい香りを漂わせている。ホント、この2本のGはいい仕事をしてるよ。
ギターのメロディセンスは本作も健在だ。
もちろん、アレキシ似のvoスタイルも健在(笑。
1曲目のBullet In Your Head
このヘナチョコなイントロで『俺の愛しいArcheonはドコへ?』と一瞬腰が抜けかけたが、すぐさま気持ち良く疾走してくれて助かった(笑。
でも、この『ほのぼのメロディ』が頭から離れないんだよな。
聴き所は、中盤過ぎの『これでもか!』というくらいキレたGソロだろう。
エンディングのクラシカルさにArcheonの面影を見たな。
3曲目のOn The Edge
キタ━━━━━(゚(゚∀(゚∀゚(☆∀☆)゚∀゚)∀゚)゚)━━━━━!!
『ボクらCoB大好きです♪』的楽曲!
Movieの真ん中にアレキシくんが居ますが、そら似です(笑。
ツインのGがリフとリードをしっかり分担して、いい仕事してます。
聴き所はもちろん、中盤過ぎのGソロですよ♪
7曲目のJudgement
冗談抜きで、イントロだけで死ねる!
やはり、イントロという"掴み"はこうでなくちゃイカンと思うのだよ。
イントロだけなら5曲目も捨て難いのだが、楽曲全体で言ったら断然こちらだろう。疾走パートも気持ちいいのだが、それ以上にクラシカルなフレーズがテンコ盛りなのがいい。モダン・ネオクラ・デスといったところか。
後半部分、エンディングに向かってはもちろんクラシカルなGソロが!
これ以外の楽曲も、もちろんCoB的だ。もちろん、いい意味で。
何 より気に入ってるのは、とにかく気持ちいいくらい弾きまくってる(もちろん、弾いてる本人が(笑))ギター。最近、メロデスやメタルコア系でこれほど弾き まくってるギターも珍しいくらい。これだけ弾きまくってても、ギターメロディのセンスがいいのでウザくないのもポイント高い。
すでに本家もこのスタイルは捨てたと公言しているわけだし、それをこうしてリユースしてくれてるのは嬉しい。音楽もエコ時代だとは言わんけど(笑。
CoB好きな方はぜひ聴いてみて下さいね♪