フィンランド出身、2004年発売の1stアルバム。
1stとはいうものの、EnsiferumのvoであるJari Maenpaaがそこを脱退して結成したバンドなので、新人ってわけではありません。
それと、バンドであるかどうかも微妙。だって、本人含めてメンバーは二人しかいないし。…えぇ、voとDrの二人きりですよ。他のパートは全てvoのJari Maenpaa君が担当してます。もちろんGもね。
本職voのJari Maenpaa、Gやkeyのテクもハンパじゃありません。そこでDrだけ演ってないのは、ただ単に出来なかったからなのかと思いきや、このDrもテクが ズバ抜けてた。そりゃあこんな超高速ブラストを操るDr見つけたら自分では演らないわなぁ、という感じ。
音楽性の基本は元Ensiferum譲りのヴァイキング系のメロディック・ブラックメタル/デスメタル。メロディにはどこかしら寒々とした雰囲気も漂う。
もう1曲目のBeyond The Dark Sunで爆死。
笑わせんな!…ってくらいの超高速リフとブラストを織り交ぜながら疾走。メロディ自体はパワーメタルのような感じがする。
約2分半の楽曲。4分くらいの曲を2分半に早回ししただろ!っていうくらい早い。
2曲目以降では、お約束のヴァイキング風フレーズも導入。
オーオーオー…みたいな。ベタすぎるだろう、それ。
でも、Drの手数足数、やたらと多すぎ。…まぁ、いいけど。
テクをぶちかましながらのブラスト。…すげぇよ。
2曲目のGソロ、どう聴いたってネオクラ風なのも笑えた。
これでも本職はvoなんだよなぁ。
6曲目Starchildでは、初期ブラガ風の雰囲気も楽しめる。
デスじゃない声も、どこかブラガっぽいし。
でも、楽曲はブラストをかまして爆走。
これも、マジで良いよ。
ブラックって怖そう…と思う方は買いの1枚だ。
ヴァイキング初心者にもオススメできるかと。
いや、ホント、1曲目の爆笑・爆走リフは是非聴いてほしい。
2008.05.11初出