その筋で凄まじい反響を呼びながら、とてつもなくマイナーでもあるという、カナダ出身のフォーク/トラッド系デス/ブラックメタル・バンドの2007年発表の1stフルアルバム。
レビュー当初(2008/4/25)は国内盤未発表であったが、2009年になって国内盤発売。
カナダのエクストリーム系メタルの雄といえばInto Eternityが筆頭だったわけだが、これからはこのバンドと両巨頭となるだろう。
ちなみに、Blackguardとバンド名を改名。
音楽性は"Illnath "
Meets "Elvenking "って感じか。
ヴァイオリンの使い方がElvenkingっぽく、そこらへんにフォーキーな感じがしないでもない。
基本路線はIllnathと同系。ブラストとスクリームvoでデス/ブラック系を意識させつつも、Gはパワメロっぽいリフを奏で、Keyはメランコリックなメロディを紡ぎ出すところはかなり面白い。
ただ、Illnathよりはブラックメタル系の疾走を見せる。
ちなみに、スクリームvoはアレキシっぽい。ただ、ツインvoかも。高音シャウト系voと低音吐き捨て系のコーラスやってるし。
少なくとも、パクリとは言えないくらいクオリティは高い。
そこらへんは、やっぱりRushやHarem Scaremを生んだ国だ。
さて、肝心のこのアルバム。
9曲32分という短さ。最近のCDとしては短い部類だが、難点が似た様な曲が多いことなので、これはこれで正解だったと思う。
楽曲は凄いの一言。
疾走しまくり。ヴァイオリン鳴りまくり。メロディ泣きまくり。
ブラストでアグレッシヴさを醸し出しながらも、美しく上質なメロディのため、聴きやすいデス/ブラック系と言える。
Gソロも導入されてたり、keyの導入あたりはパワメタ寄り。これも聴きやすいというポイントになってるだろうな。
もう一つ、見逃せないポイントが!
フィドル(ヴァイオリン)奏者がかなりの美人だということだ。
更に、Drも女性なのだが、こちらも美人っぽく見える。
…ヴァイオリン奏者、脱退しました?
おすすめポイントが一つ減った
やっぱり、Rushの影響なのかね。
Into Eternityといい、テクニカル系が多いのは。
下記のMySpaceサイトにて試聴可能です。
Profugus Mortis-MySpace.com
2008.04.25初出