スウェーデン出身、メロディック・デスメタル…というか、エクストリーム・メタル・バンドの2005年発売1stアルバム。
そろそろ3rdアルバムが発売されるという噂ですので、それを記念する意味でここでおさらいレビューをしておこうかと。
音楽性はSoilworkタイプのエクストリーム・メタルとも言われているが、Divinefireあたりもかなり近そうな雰囲気だ。爆走ではなく気持ち よく疾走する感じで、メロデスとしての色はデスvoのみ。が、デスvoをメインに据えながらも、サビでは哀愁系のクリーンvo。
なので、路線としては至って普通のメロディック・メタルだ。
メンバーの写真を見ると、スキンヘッドが二人。どっちも怖そうな兄さんで、そのどちらかがvoのChristian Alvestamだ(だから、どっちなのさ?)。何も知らない人ならBassのKenneth Seilがクリーンvo担当かと思うほど、ルックスとvoイメージがピッタリさんだ。
でも、デス&クリーンvo、どちらも怖い兄さんの方。
デス系の吐き捨てvoは分かる。イメージがピッタリだ。でも、あの顔でどこからあの気怠い系クリーンvoが出てくるのだ!
そのインパクトはSteve Grimmettにも似ている…
聴き所は5曲目のRebornだろう。
イントロからめちゃくちゃカッコイイんだが、voスタイルを3種類使い分けているところも聴き所だ。低音のデスvoと高音のデスvo、そして顔からは想像もつかない哀愁系のクリーンvo。ごく自然にサビに突入して、自然にvoチェンジが行われる。
1曲目のChaosweaverは、イントロのショボさで一瞬萎える。
…が、voインしてから先はアグレッシヴに展開して、ブリッジからサビの流れは強力。このクリーンvoのサビはいいね。
このアルバムで残念なことは、1~5曲目は名曲揃いなのだが、6以降はいきなりつまらなくなっていくことだ。7・8曲目あたりも悪くはないのだが、1・3・4・5の強力な楽曲に比べると非常に弱い。
それが教訓になったのか、2ndでは後半が良くなり逆に前半が弱くなった(…全く教訓になってないな)。
さて、その3rdはどうなってるかな。