Silence/Sonata Arctica

2001年発売の2ndアルバム。
ファンの間では先行発表されたSan Sebastianでかなりの盛り上がりを見せた(ような記憶がある)が、個人的には逆にイヤ~な予感がしていたんだが、まさにその予想通り疾走曲中心の作品となった。
どちらかというとメロディック・メタルの王道を突っ走ってもらいたかったわけで、そのあたりはかなり残念であった。
そんなわけで、Sonata Arcticaというバンドのメロディック・スピードメタルな部分を前面に押し出した作品である。
俺からすれば、突っ走る方向が違う!と叫びたかった。

今思うと、このアルバムの発売時期は俺にとって最悪だった。
同じ頃に購入した記憶があるSecret SphereのA Time Nevercome。これがまた凄まじいメロディック・スピードメタルの名盤だったわけで、まずこコレで沈没寸前の大破となってしまった。
そして更に、Children Of BodomのFollow The Reaper。もうこのアルバムでSilenceは完全駆逐され撃沈されたと思う。

さてこのアルバムの最強楽曲は13曲目のRespect The Wilderness。
そう、日本盤のボーナストラック。
もうイントロのキラキラ系のkeyで爆死しました。
アルバム中最強の歌メロ。サビで一緒に歌えます。
『速けりゃイイんだろ』的な2ndの中で、この伸びやかなメロディを聴いて救われたような気がする。
現在に至るまでのソナタ疾走曲の中でトップクラスと言える。

他の疾走曲の中では5曲目のBlack Sheepかな。
こういう伸びやかなサビメロが大好きなんだよね。
チープなkeyの音色も好きだ。

パワーバラード的な4曲目The End Of This Chapter。
アクセント的なデス声を使ってるのがポイントかな。
イントロのピアノの旋律からキラキラkeyへ切り替わるのもいい。
エンディングでピアノの音色がリフレインするのも感動的。

まぁ、Weballergy・San Sebastian・Wolf & Ravenのアルバム代表曲も含めて俺的には大量のオマケみたいなものだ。

微妙に冷めたレビューになっているが、それはこのアルバムに対する期待が凄まじく大きかったからで、Sonata Arcticaの全アルバムの中では(あくまでも個人的には)一番好きではない作品だが、普通にメタル界全体で見たら相当なレベルにあるとは思う。

 

2008.06.07初出

Silence - ソナタ・アークティカ

現在ヘビロテ中!

Twitteやってます!