Plague-House Puppet Show/Twilightning

フィンランド出身、2004年発売の2ndアルバム。
1st~3rdとミニ・アルバムに至るまで日本盤も発売されている上、日本ではCoB同様にユニバーサル発売なのでマイナーとは言えないのだが、あまり話題にならなかったのは何故だろう…と思い紹介。

1st"Delirium Veil"でティモ・トルキをプロデューサーに迎えてキラキラ系メロディック・メタルの王道を突っ走り個人的に狂気乱舞したものだが、Stratovarius熱が冷めると同時にコレも冷めた。
で、この2ndなのだが、今でも冷めてないですね。
基本音楽性はメロディック・メタル。それも王道派。
1stでのキラメキ学園風なトコロからは一歩引いて、もう少しパワフルな方向へ振った感じ。つまるところ、Sonata ArcticaとEdguyの中間辺りに位置しそうな音楽性…って、良く分からん説明かもしれん。
この時点でメンバーは20歳前半。なのに、若さ弾けるってことはほとんどなく、どっしりと構えたメタルを展開しているのは驚き。
1stは若さ弾けたメロスピ要素もそれなりにありましたが。

一番のオススメは8曲目のDiamonds Of Mankindでしょう。
イントロはしっとりとしたGで始まり、そこからハードに展開。voインしてからはメロウな流れ。…そこから超美メロのサビ!
サビ前のブリッジから既に泣かせるんだが、このキャッチーで強力なサビメロにヤラレた人が続出だったんじゃないかと思う。
3分15秒過ぎのGソロ&Keyソロの掛け合いも見事!…長いけど。

 

他の曲も高品質で王道的なメロディック・メタルをやっているんだが、8曲目を聴いてしまうとかなり影が薄くなるのは事実。
それだけ8曲目のクオリティが高いってことなのだが。
4・7・9曲目辺りの疾走曲はかなり好きな方だ。
あっさりと書いてしまったけど、ホントに悪い曲じゃないよ。
8曲目が無くても、これらの曲だけでレビューしたと思う。
王道メタルが大好きな人なら聴いてソンはない。

1曲目のイントロを聴いて「あれ?」と笑える人も続出だと思うが、voが入ってしまえば普通にかっこいいメタルをやってるので安心。
サビは他の曲と同様にキャッチーで耳障りが良い。

ハッキリ言えばメロスピじゃないです。全くモダンでもない。古き良き時代のメロディック・メタルの20世紀版といった感じ。
メロパワ&メロスピ派は1stの方がオススメ。
でもメロディックHM&HR派なら断然こっちの2ndです。

 

2008.06.17初出

Plague-House Puppet Show - Twilightning

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