Angeliqu/Angeldark

スペイン出身のゴシック・メタル・バンドの2008年発売1st。

音楽性のベースはシンフォニック・メタルで、ゴシック的な耽美さや、パ ワーメタル的なアグレッシブさが同居。ギターはネオクラシカルなフレーズを弾きまくり、疾走パートではドラムはツーバス連打、keyはシンフォニックで あったりインダストリアル風であったりと多彩。voに至っては、ゴシカルな男voとソプラノ女性vo、そしてデスvoとこちらも多彩。
…と、シン フォニックな作風であるのでkeyが活躍するのは当然と言えば当然なのだが、それ以上に大活躍しているのはギターの方。とてもゴシック系とは思えないほど ピロピロと弾きまくってます(笑。テクが有るとか無いとかではなく、おそらくこのバンドで一番ノリノリなのが彼であろう。
voに関しては、女性 voの方はジャケット絵のイメージそのまま。エンジェリックな美声を振りまいてます。男voの方はゴシック系にありがちな、中音域を生かしたディープな歌 声。Charonのvoに近いかな? ちなみに、デス声も同じ男ヴォーカリスト。このヴォーカリストは要注目だ。

 

2曲目のWolf
1曲目がアルバムの導入部にあたるイントロなので、この2曲目が実質的な本編最初の曲なのだが、イントロを聴いたら「メロデス か?」と思うほどのブラストビートでビックリした(カッコイイんだけどね♪)。そこからパワーメタルっぽく落ち着いて、voが入ると更に大人しくなる (笑。
voは一生懸命ゴシック・メタルを主張してるんだが、バックのプレイはそれを無視してパワーメタル的に突っ走ってる感じで、俺的にはドンと来い!な内容なのだが、ガチなゴシックを期待してると面を食らう。
ブリッジでデス声を乱入させた後、サビで一気に盛り上げ、その後は耽美的なkeyでメランコリックに、そしてインギーばりのGソロ。絶妙すぎ!

4曲目のSaint-Germain (The Man Who Killed Death) Part I
モダンなデジタル系のkeyで始まるのだが、楽曲的にはドラマチックなメロディック・メタルで、デジタル系の印象はほとんどイントロのみ。
このアルバムでは(これでも)大人しめの楽曲で、展開美というか構築美というか、動のパートや静のパート織り交ぜながら進んでいく。
スリリングなリフとエンディングの処理が素晴らしい。
ちなみに、続く5曲目がこの曲のPart2です。

 

6曲目のRain
ゴシック系というより、メロディック・メタル。
イントロはシンフォニック系のkeyから始まるのだが、Gがノリノリに乱入してから怪しくなり、その後のkeyはデジタル系のモダンな音色。
楽曲的にはストレートな疾走曲で分かりやすい。
中盤以降のGソロは、すでにゴシックという路線からは逸脱。
その後の7曲目に至っては、メロディック・スピードメタルだしな(笑。

シ ンフォニック・メタルをベースとしながらも、時にパワーメタルであったり、時にスピードメタルであったり、また時には本来のゴシック魂を見せたりと多彩も 多彩。アクセントにデス声を使ってるのも面白い。デスメタルっぽい部分はほとんど無いんだが(笑。というか、そもそものストレートなゴシック・ソングも見 当たらないという、よく分からんバンドだ。
シンフォニック・メタルと言いながらもかなりのギター・オリエンテッドなバンドで、そのクラシカルなプレイも聴き所。vo同様に、要注目。

輸入盤もあるにはあるが、iTunesでも取り扱ってます♪

 

Angélique - Angeldark

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