Evernight/Battlelore

フィンランド出身、ゴシック系なのかヴァイキング系なのかフォーク系なのか、はたまたメロデスなのかよく分からないけど、えらくドラマチックなメタルをやっているバンドの2007年発売4th。
男デスvo、女クリーンvoと妖し気なメンバー数名(笑。

1stで「これは久々の大物ヒットか?」と思わせて2ndでそれを確実視させ、3rdで奈落の底に叩き落とし、この本作4thで復活した。

本作では男性デスvoはアクセントか?というほど女性voの比率が高く、その女性voがまた顔に似合わず美しいので癒し効果は抜群。
爆速チューンというのは無いんだが、一聴して淡々と進むように見せかけて、緩急・静動が激しく入れ替わるドラマチックさ。
ベースはゴシック系と言って間違ってないと思う。

 

2曲目でいきなり悶絶のOcean's Elysium
大仰なイントロ、ゴシカルな曲調、そこから気怠い系の女性voが入ってくる。デスvoは単なるオマケ、ほんの数十秒の登場だ。
しかし、それも序盤から中盤にかけてのこと。
圧巻は後半、残り50秒くらいの展開。
曲調はアップテンポに変化し、デス声も活躍。

 

3曲目Summon The Wolves
イントロでメタリックなリフを持ってきて、デスvoが載ってくるので普通のメロデスかと思ったが、そこはやはりBattlelore。
女性vo部分で静かに転調させ、デスvoでハードに攻める。
中盤に若干の疾走パートを持ってくるのもカッコイイ。
アルバム中では珍しくデスvo主体の楽曲。

 

4曲目We Are The Legionsは2曲目と双璧のお気に入り。
イントロで早くも熱かった。
えらくかっこいいメロディにやられまくった。
女性vo部分でメランコリックに、デスvo部分はハードにというのはこのバンドのお約束的展開。イントロのメロディが随所でリフレインし、2曲目同様に後半数十秒の展開で鳥肌が立った。

 

他、1・5・6・9曲目も素敵な感じだ。
6曲目あたりは、若干民謡風メロディを導入してるか。
9曲目は激ドラマチックな楽曲だ。

とにかく女性voが大活躍…というより、メインは女性だろう。劇的な展開を加味するためにデス声を導入したという感じだ。
いや、1stからの流れだと本末転倒なんだがな。

聴く人によっちゃ「煮え切らない」と思うのだろうが、ドラマチック・メタル好きには堪らないアルバムになっている。
ゴシック系好きにもオススメの上質盤だと思うぞ。

夏の暑苦しさにはこうしたメタルが丁度よい。


Evernight - Battlelore

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